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幻の成婚最短実績は1ヵ月と10日

ヘルガの成婚実績の最短は3ヵ月と18日としていますが、実は本当の最短実績は1ヵ月と10日なんです。
何故、本当の最短実績を挙げないかというと、私なりに考えて、これは最短実績にはできないな・・・と。

まずは幻の最短成婚実績のエピソードをお話しますね。

コウイチさん(仮名43歳)。広告代理店勤務でバツイチ、お子さまはいらっしゃいません。温かみのある穏やかな話し方と、柴犬というよりは秋田犬みたいな風貌が好印象。

「30代の透明感のあるひと」というのが、お相手への強いご希望。ご入会いただいて10ヵ月、30代の女性とのお見合いを月に2回くらいのペースなさっていたのですが、先方の女性様が交際OKでもコウイチさんがなかなかOKしない。

「素敵なひとですよね。お人柄はいいんですけれど。うーん、今回は申し訳ないです」というお返事ばかり。コウイチさんは、けっして自分はメンクイではないとおっしゃいます。

そして、誰が見てもお美しく素敵な方とのお見合いで、女性様からOK返事がきているのに、コウイチさんは、まさかの「ごめんなさい」。「今回はきっと交際に進むわ」と思っていた私は「なんで?」と軽くフリーズ。

このとき、私は何か重大なことを見落としているような気がして、入会時のコウイチさんのインタビュー記録を再度見直しました。気になったのが「透明感のあるひと」というご希望で、私はペンでぐいぐい丸囲みしている。「透明感のあるひと」ってイメージではなんとなくわかるけれど、「ふわっ」として明確じゃない表現ですよね。そこで、この部分を徹底的に聴いてみよう、コウイチさんの「言葉になっていない思いを言葉にしてみよう」と決めたわけです。

再度、コウイチさんに「透明感」をテーマにインタビュー。

「透明感のある女性って色にするとどんな色?」
「目は二重ですか、一重ですか、奥二重ですか、それとも・・・」
「仕事では、どんなことを大切にしているイメージですか?」
「そのひとがどんな景色に佇んでいるとフィット感がありますか?」

「うーん、言葉にするのは難しいです」

そうですよね、そうですとも。

コウイチさん、ときには腕組みして、ときには眉間にシワを寄せ、しばし沈黙しながらも一生懸命答えてくれました。

いままでに透明感があると感じた女性のことを話していただいたりしているうちに、コウイチさんが忘れていた子どもの頃の記憶を辿ることもあり、「初めてこんな話をしました」と、ちょっと遠い目で記憶を反芻なさる場面も。

1時間ほどのインタビューで、コウイチさんの言う「透明感のあるひと」の実像がなんとなく見えてきたとき、私の頭にスッとある女性会員様の顔が浮かびました。

コウイチさんのイメージするひとって、なんかキョウコさんみたいじゃない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、キョウコさんの年齢は41歳。コウイチさんの30代の方という条件とは一致しません。

いやいやまてよ、こんなにコウイチさんのいう「透明感」にピッタリの方はいないでしょ。
年齢にこだわらずキョウコさんに会っていただきたい!
会っていただくわ!ぜひとも!!

「コウイチさん、年齢はご希望とは少し違いますが、あなたのイメージが実態を持って存在している女性がいらっしゃいます。この方とお見合いしないと一生後悔しますよ」

インタビューで労力をつかい果たし頭がボーッしていたのか、私の鬼気迫る口調に気圧されたのか、
「え、41歳? う、はい。わかりました。会っていただけるなら」と、いままで40代の方とのお見合いをスルーしてきたコウイチさんが、案外すんなりOK。

さてキョウコさんはというと、アーモンド型の黒目がちの瞳、口角の上がったおちょぼ口で、ゆるいウェーブのセミロング、小柄で、ちょっと小動物めいた雰囲気の可愛らしい方。ご性格は、生真面目なのに軽く天然なところがキュート。

お見合い当日、私もドキドキそわそわですよ。

そして、お見合い終了後、即行でコウイチさんから交際希望のご連絡が! イエイ! 思わずガッツポーズ。

コウイチさんに「WAKAKOさんの言う通り、彼女と会わなかったら一生後悔したかもしれません(笑)」と言われたときは嬉し過ぎて軽くナミダ目。

それからおふたりは毎日のようにメールと電話でやりとり。都合がつくかぎりデートを重ねました。
そして、交際1ヵ月と10日という最短でのご成婚退会。
(成婚退会はおふたりが結婚に向って交際することを決めた時点で退会となります)

 

 

キョウコさんと一緒に、成婚退会のご挨拶にいらしたコウイチさんは、満面の笑みを浮かべた秋田犬みたいで、とってもお幸せそう。

私たちが日々、何気なくつかっている言葉には、さまざまな思いがこめられています。意識的でわかりやすいものもあれば、「潜在的な思いや希望」が投影されている場合もあります。

 

「言葉にできていない思い」を、糸をたぐるように引き寄せ「言葉にしていく」というインタビューセッション。

れは会員様との共同創造のようなところがあります。

思うグセの解除の糸口になることも少なくありません。

思いを言葉にできたとき、気持ちが整理され、イメージは明確になります。

言葉はただの言葉ではなく、魔法の呪文のようにチカラをもちます。

本当の望みを口に出すとき、それは引き寄せの発火点となるのです。

 

私は思ったわけです。
コウイチさんのおっしゃる「透明感のあるひと」の言葉に託された思いを、もと早く聴き取っていれば、キョウコさんとの出会いも早くなりご活動自体最短で終わったのかもしれないな・・・と。

そんな反省もありコウイチさんとキョウコさんのご成婚は幻の最短成婚実績となりました。

 

 

お読みいただいて、ありがとうざいました。

いつもでも、あなたのミカタです。
どんなときも祝福がふりそそぎますように。

WAKAKO