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黒妄想クィーン その1

先日、20年前に執筆した雑誌が出て来て、思わず熟読。

かつて雑誌のインタビューライターをしていたときは、芸能人の方にインタビューをすることがほとんどで、ジャニーズの超売れっ子となるとゆっくり時間をとって取材ということもままならず15分ほどのインタビューで2000字以上の原稿を書くこともありました。機嫌良くすらすら話してくれる人ばかりじゃないから、薄いネタで2000字も埋めるとなると私の妄想力がものをいうわけですよ。ふくらましにふくらました内容に、一部の編集者から「妄想ライター」と呼ばれたりして。

当時は必死だったけれど今にして思えば妄想の翼を広げて飛ぶのはとっても楽しかったわ〜。

ただ、同じ妄想でも「うきうき妄想」じゃなくて、現在も未来も黒く塗りつぶしてしまうような「黒妄想」というものがあるんです。

先月成婚退会をしたキクエさん(37歳)、彼女は黒妄想クィーンでした。

一見、サバサバしているように見える、その心の中には自分を苛むダークな妄想を広げる「黒妄想クィーン」が潜んでいました。特に男性に関わることは、黒妄想からくる思い込みが選択の基準。

黒妄想クィーンなんて呼んじゃうと、なんだか怖い人みたいだけど全然そんなことないんです。姉御肌でチャキチャキしているのに、隠れシャイ。「初めてのお見合いは同行します」とお伝えすると「本当ですか! 良かった!良かったぁ」と、私に抱きつかんばかり。

そんなにプレッシャーかかってたんですか・・・・。

お見合い前に「キクエさん、リップクリームだけじゃダメ。口紅つけて。エッ塗ってるの? 化粧室でつけ直して。鼻の頭にお粉もたたいてね。あら、お昼になに召し上がったの。前歯に青のりついてる〜」なんてことも(笑)。

男性を惑わすミステリアス雰囲気は皆無(ごめんなさい)。内に籠るタイプでもありません。

なんか可愛いらしい方なんです。大好きな会員さんでした。

そんな方が黒妄想クィーンって?
黒妄想ってどんな?

はい、では例をご覧くださいませ。

例その1
ヘルガで活動をして交際になったお相手との会話

「初めてのデートで、和洋中が揃っているホテルのバッフェに連れていっちゃダメなんですよね。僕としては、美味しいし何でも揃っているから好きなものを選んでもらえるからいいと思ったんだけど」と彼が言いました。

♥黒妄想クィーン・キクエさんの場合
「え、何それ。他の人とデートしたときの話をするわけ。しかもダメ出しされるまでNGだって分らなかったの。ダメ出ししたのはきっと相談所の担当カウンセラーさんだわ。逐一報告してるのかしら。私のことも報告するってことか」

♡ハッピー・キクエさんの場合
「正直な人だな。アドバイスを受け入れる素直なところがあっていい感じね」

例その2
交際1ヵ月の彼からデートのお誘い

「今月出張が多くて、なかなか時間がとれないのでランチデートしませんか。2時間ちょっとですけど。ランチ後、新幹線に乗るので東京駅近辺でもいいですか」

♥黒妄想クィーン・キクエさんの場合
「ちょっと待ってよ。2時間一本勝負のランチデート? 自分の都合で場所も指定。なんか一方的じゃない。私の大切なお休みなんだから、もっとラグジュアリーに対応して欲しいんだけど。それとも私ってその程度の相手っていうこと?そんなデートするもんですか。ひとりでランチした方がマシ」

♡ハッピー・キクエさんの場合
「仕事がデキるひとだから大きいプロジェクトを任かされていて忙しいのよね。それなのに時間つくってくれたんだ。東京駅なら電車一本で行けるし全然オッケー。帰りに大丸デパートでお買い物しよっと♪」



黒妄想クィーン・キクエさんだったら冷たくお断りでしょうね。
ハッピー・キクエさんは喜んでランチデートしました。

ちなみに、実際のランチは雅な雰囲気の京懐石。個室を予約してくださって、和菓子のお土産付きだったそうです。

ハッピー体質のキクエさんは、感謝と喜びと共に
ハッピーど真ん中に着地。

事実をネガティブにねじ曲げる黒妄想クィーンは
暗黒の弧独へと落ちていく。

同じことでも捉え方ひとつで着地点が全然違ってきます。

「ハッピー体質」ではなかった頃のキクエさん、その黒妄想の核は何だったのでしょう。

「いい感じで交際スタートしても、すぐに相手が忙しくなって会えなくなるんです。ドタキャンも多い。私は男性に大切にされないし、守ってもらえる存在じゃない……」

「守ってもらえない」「大切にされない」「結婚してもらえない・・・」そこから広がる黒妄想をリアルに描いてしまう、それがキクエさんでした。

それでは、ここで「引き寄せのルール」のおさらい。

願いや希望と同時に「こうなったら嫌だ」「あんなこと二度と味わいたくない」「あの時は悲しくて悲しくて」という過去の記憶を思い出して反芻したり、脳裏に浮かべるだけで、願いとは反対の起こって欲しくないことがグイッと引き寄せられてしまいます。

実は願いを叶えてくれる大いなる存在は、「起こって欲しいこと」と「起こって欲しくないこと」の区別がつかないんです。

つまり、キュッと感情を込めて思ったことはすべて、「あ、そんなに思ってるの。はいはい聞き届けましょう」ということになるわけです。

困ったもんでしょ。


「そうなったら嫌!」ということも、きっちり現実化しちゃう!

これが過去にもお伝えした「アクセル踏みながら力いっぱいブレーキを踏んでいる」という残念な引き寄せのパターン。

そこで、その引き寄せのルールを上手く利用して、黒妄想クィーンにキクエさんの心から退出していただきました。毎日ご自分で出来る、とっても小さなワークです。

長くなったから読むの疲れましたでしょ。

ワークの内容は次回、「黒妄想クィーン その2」で。
ご興味のある方はどうぞご覧ください。

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